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伊 地震の“安全宣言”で専門家ら有罪
3年前にイタリア中部で起きた地震を巡って、地震の前に、地震のリスクを
評価する国の委員会が安全宣言と受け止められる情報を流し被害を拡大
させたとして、専門家ら7人が過失致死などの罪に問われている裁判で、
イタリアの裁判所は被告全員の過失を認め、全員に禁錮6年の有罪判決を
言い渡しました。
この裁判は、2009年にイタリア中部のラクイラを中心に300人余りが犠牲
になった地震を巡って、地震の6日前に地震のリスクを評価する国の委員会が
「近く大きな地震が起きる可能性は低い」という安全宣言と受け止められる
情報を流したことから、少なくとも住民37人がこれを信じて自宅にとどまり
死亡したとして、専門家ら7人が過失致死などの罪に問われているものです。
裁判では検察側が、「地震の予知ができなかった責任を問うものではなく、
状況の分析と情報の伝達が慎重に行われなかったことが過失に当たる」と
主張したのに対し、被告側は、「あくまでも可能性を伝えただけだ」として、
無罪を主張していました。
この裁判でラクイラの裁判所は22日、被告全員に過失があったことを認め、
全員に検察側の求刑を上回る禁錮6年の有罪判決を言い渡しました。
(つづく)