12/05/08 00:06:04.89 XHU6rk+m0
>>949
今年新しく発表された「拡大された南海トラフの震源域」や「大幅に上げられた津波予想波高」があったでしょ？
震源域は従来よりも「奥=深い境界面」に広げられたけど、トラフ軸近くの浅い領域には津波の「波源域」も図示されていた。
今回のゆっくり滑り云々というのは、「波源域」に重なる場所での現象。
意味合いを言えば、
・「固着を想定されていなかったトラフ軸寄り領域でも、ある程度の固着性が存在していた」
・想定される「震源域」の破壊に連動して、この「波源域」も動き、より大きな津波を引き起こす可能性があることの立証。
これが実際に起きたのが311で、通常のプレート跳ね上がりによる周期の長い津波に加え、
波源域のゆっくり大きな海底地形変動による「波長は短いけどピーク高のある津波」が複合同時発生
・固着域より奥での深い領域のゆっくり滑りは、固着域に対して歪蓄積を加速する場合があるけれど、←>>950は奥でのスローイベントについての説明
このごく浅い境界面付近でのゆっくり滑りは、歪蓄積にそれほど影響しない。
本震トリガーになる可能性もほぼ無い。
（一般的にカップリング率3割を超える固着の予想震源域では、手前側の浅い領域が割れ始め=震源とならず、奥側発の震源で起きる）
つまり本震発生時期の加減速や本震トリガーの意味合いではなく、
いざ本震が起きた時、ここも連動して311同様に予想以上の波高津波が有り得ますよ・・・という想定を駄目押ししたもの。