11/11/30 23:12:41.77 QEa+K7W00
どの部分が甘いんですか?
(小出氏)私は、格納容器というのは、放射能を閉じ込める最後の砦であって、その砦が
壊れてしまうかどうかということは大変重要なことであって、私は格納容器の鋼鉄が壊さ
れて、格納容器そのものの、あ、ごめんなさい、格納容器の底にあるコンクリートがとか
されて、その下にある格納容器の鋼鉄製の構造物自身も壊れているかもしれない。
そうなってしまうと、放射能を閉じ込める防壁がすべてなくなってしまうので、仕方が
ないので、地下にダムを作ってくださいと言っていたのですね。
私自身もどこまでいってるかは、実は自信がないまま・・・
誰も見ることはできないわけですよね。
(小出氏)そうなんです。ですから、最悪のことを想定しながらやらなければいけないと
私は思ってきましたし、私自身は今でも格納容器の鋼鉄に既に穴が開いているという疑い
を捨てきれないでいますけれども、東電は「そこまではいっていない」という発表を今日
はしたんですね。
本当かどうかは・・・
はい、近藤さん?
(近藤氏)あの、東電の発表で推測すれば、鋼鉄の板までが三十数センチですか、まだあ
るということですよね。
(小出氏)きわどいですね。
(近藤氏)先生ね、これは要するに解析の結果、そういうことだっていう発表の仕方なん
ですが、先生、そしたら、なんでこういうことがわかるんですか?
(小出氏)判らないのです・・・。
(近藤氏)<笑>判らないじゃなくて・・・
(小出氏)要するに、今回の事故は、私たち全く経験のしたことのないことが起きている
わけで、東電は解析をしたと言っていますけれども、解析というのはいろいろなパラメー
タを入れなければいけないのですが、例えば温度の条件とか、圧力の条件であるとか、様々
な仮定に仮定を積み重ねるわけですけれども、仮定をするためのデータ自身がないのです。
格納容器のコンクリートの部分の温度が何度になってるかということすらが判らないまま
計算をしてるわけです。
(近藤氏)そうすると、これはあくまでも計算したっていう根拠が・・・
(小出氏)根拠がないのです。根拠レスだと私は言っていいと思います。
例えば、1979年に米国のスリーマイル島というところで事故が起きたのですが、原子力を
推進してる人たちは、「原子炉の炉心自身は溶けていない」と、ずーっと言っていたので
す。解析もさまざまな解析をしながら「溶けていない」と言っていたのですが、事故が終
わって、7年半経って、圧力容器のふたを開けてみたら、実は原子炉の半分が溶け落ちて
いたということが判ったということです。
7年半たって開けてみないと判らなかったんですか?
(小出氏)そうです。
続く