11/12/01 22:26:33.48 /gtbuVbR0
20111201 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
URLリンク(www.youtube.com)
今日は毎日新聞論説員の藤田まことさんと一緒にお伺いします。
まず最初に質問は、こちらなんですけれども、運転開始から36年経った玄海原発1号機が、
今日から定期検査に入りました。入りましたけれども、おととい小出先生のお話にもあり
ましたようにですね、鋼鉄製の圧力容器が核分裂を伴う中性子を浴びて脆くなっていって、
急激な温度変化に耐えられなくなっている可能性がある、つまり冷却水の温度が下がった
ら、圧力容器が壊れやすいガラスのような状態になってしまうということを、踏まえます
と、どうやって原子炉を止めたらいいんでしょうか?
通常はどんな手順で止めていくんでしょうか?
(小出氏)はい。原子炉そのものはもともと鋼鉄ですけれども、鋼鉄も伸び縮みはするわ
けですけれども、それでも伸びたり縮んだりするときに、『応力』という力があちこちに
かかって、材料に悪い影響を与えますので、原子炉を動かし始めるとき、或いは止めると
きというのは、できる限りそういう力が掛からないように、ゆっくりゆっくりと動かした
り、ゆっくりゆっくり止める作業が必要になるわけです。
ですから、事故になっていきなり原子炉をパタッと止めたりすることはありますけれども、
本当はそんなことは好ましくないので、なるべくゆっくりと停止させるということになっ
ています。
じゃあ時間をかけてゆっくりゆっくりと確認しながら止めていくということなんですか。
(小出氏)そうです。圧力が通常は70気圧くらいあるのですが、その圧力を下げながら、
そして温度も270くらいあるものを、少しずつ下げていく、そういう作業をします。
続く