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何が「1%上昇」だ!作業員7000人の2/3の浴びた線量計って
ねーのに!!!
東電 ヨウ素剤服用確認せず 被ばく管理 ずさん続き
2011年5月31日 朝刊
甲状腺に多量の放射性ヨウ素131がたまっていたことが判明した2人の
東京電力社員は事故当時から、大量の放射性物質が漏れた原子炉建屋などで
事故の復旧作業に当たっていた。しかし、東電の指示で、ヨウ素131の
体内蓄積を予防するヨウ素剤を服用したのは震災から2日後。東電の被ばく
管理のずさんさがまたも問われている。
三十日に二人を診察した放射線医学総合研究所の明石真言理事はこの点を
問題視。「二人がヨウ素131を吸い込む前や、直後にヨウ素剤を飲んで
いたのなら甲状腺にヨウ素がたまる量はかなり減らすことができた。服用
時期が不適切だった」と東電を批判した。
二人は五月下旬まで原発内で勤務したが、ヨウ素剤を服用したのは一度
だけ。放医研は「飲みすぎはよくない」と指摘するが、国の原子力安全
委員会は「初日に二錠、二日目から一錠で十四日間は連続服用できる」
との指針を示している。東電は「この指針に従っている」と説明するものの、
一度しか服用していないことを把握していなかった。
しかも、二人の内部被ばくの状況が分かるまで二カ月以上もかかった。
東電は、体内に取り込まれた放射性物質の量を測定する機器「ホール
ボディーカウンター」を四台しか所有しておらず、三月末までの復旧作業で
一〇〇ミリシーベルト以上の外部被ばくをした二十一人と、女性社員十九人を
優先して測定。二人の外部被ばく量は一〇〇ミリシーベルト以下だったため
後回しにされていた。
東電によると、復旧作業にかかわった七千人のうち、二千八百人しか内部
被ばく調査ができておらず、ホールボディーカウンターの増設も検討する。
二人が超えている恐れが出てきた二五〇ミリシーベルトは、今回の事故
対策に限り認められた被ばく線量の限度。専門家は「がんのリスクでいえば、
約1%上昇する計算になる」と指摘する。
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