11/03/18 16:40:33.57 43YVFGKi0
●過去の議論●
地震雲マニアが波状雲と読んでいる雲の成因には、主に、3種類があるようです。
・ケルビン・ヘルムホルツ波(肉眼)
・大気重力波(衛星画像)
・ベナール対流(衛星画像)
【ケルビン・ヘルムホルツ波】 (KH波)
液体や空気のなかで密度の大きい層と小さい層の流れる速さの違いによりその二つの層の境界付近でできる波のこと
↓このサイトの説明なんか比較的分かりやすいかも。
URLリンク(www.bioweather.net)
【大気重力波】
上昇気流などなんらかの原因で上方向へ押し上げられた大気が重力によって下に押し下げられ、
下がった大気は浮力を受けて上向きに移動することを繰り返すことによってできる大気の波のこと。
URLリンク(salmon.nict.go.jp)
URLリンク(salmon.nict.go.jp)
【ベナール対流】(=レイリー・ベナール対流)
熱対流の最も基本的な形で,流体の下部を温め,上部を冷やした時にできる対流のこと
↓ちょっとkeiには難しいかもしれないけど
URLリンク(kobam.hp.infoseek.co.jp)
URLリンク(www.aomori-u.ac.jp)
URLリンク(www.aomori-u.ac.jp)
↓味噌汁を使ってレイリー・ベナール対流を再現してるので分かりやすいかも
URLリンク(quasar.cc.osaka-kyoiku.ac.jp)
●和歌山地方気象台●
URLリンク(www.osaka-jma.go.jp)
地震雲は存在するのか?
最近「地震雲を見たが、大きな地震が発生するのか?」とか、「地震が発生する前に地震雲が現れるというが本当か?」
という問い合わせが気象台に寄せられるようになりました。
地震が発生する前に電磁気的な異常が現れる事があるのは事実で、それが動物などの異常行動の原因ではないかとも
言われていますが、雲を発生させるためには空気をイオン化させるような相当に高い電圧と湿度100%に近い空気が必要であり、
もしそのような状況が生じれば電磁波の異常など他の観測装置にも検出されると考えられます。
また世界気象機関(WMO)では、国際雲図帳というものを作成し、世界共通の基準で雲の観測を行うことを決めており、
日本の気象台でもこれに準じて雲の観測を行っています。これは唯一国際的な雲の分類基準ですが、このなかには「地震雲」
という分類はありません。つまり地震雲自体の定義も明確なものがないため、よく現れる飛行機雲を見て地震雲だと言ってくる人もいます。
では、なぜ雲と地震が関係あるかのように思われるのでしょうか?実は、昨年1年間で有感地震(震度1以上の地震)は
全国で2234回(下図参照)も発生しており、比較的大きな震度4以上の地震も93回発生しています。
つまり平均すると毎日6回くらい有感地震が発生し、4日に1度くらいは震度4以上の地震が発生しているため、
誰かが「もうじき地震が発生する」と言えば、その予想はほぼ確実に当たることになります。
ちょっと変わった形の雲を見て、その後数日して比較的大きな地震があった場合、あれが地震雲だったんだというふうに
結びつけてしまうケースが圧倒的に多いと考えられます。