11/11/09 20:29:14.33 yKKFlOK/O
TPPは、貿易だけでなく投資も含めて「アジア太平洋の経済のルール」を決めるものであり、いずれWTOにも反映される可能性が高い、極めて重要な交渉。
つまり、TPPかASEAN+3/+6の自由貿易圏に参加しないことは、WTO交渉でも日本がイニシアチブを握れなくなる事を意味する。そう、交渉参加する決断自体遅過ぎた。
日本は以前から「GATTウルグアイ・ラウンド交渉」など多国間の通商交渉をしてきたが、
その時は「交渉に参加するか・しないか」は争点ではなかった。「交渉をやった上で、受け入れるかどうかの判断」だった。
しかし、菅政権の時から、「交渉に参加するか・しないか」という幼稚な事を争点にしてしまった。
このため、「TPPが何かわからないから交渉参加できない」「だから情報開示しろ」「影響が日本に無いと判明しなければ、交渉参加できない」
という、頓珍漢で幼稚な無理難題が出て来た。
「TPPが何かわからないから交渉参加できない?」…交渉中であり、アメリカだって、どういう合意になるのか(=TPPがどういうものになるのか)、まだわからないのに。
「だから情報開示しろ?」…情報開示しろと言っても、(交渉中で合意が無いのだから)無いものは出来ない。
交渉中の情報を得るには、交渉に参加する以外に道は無い。交渉に参加しない人に、交渉中の情報を与える愚者はいない。
「影響が日本に無い(セーフでない)と判明しなければ、交渉参加できない?」…影響が国内政策に一切無い通商交渉なんて、世の中に一切無い。
影響が無いことが確約されないと交渉参加しない駄々っ子なんて、他国から日本は幼稚園児と見られてしまう。
TPP交渉に参加しているベトナムは高い関税を放棄することになるし、マレーシアだってマレー人優遇政策「ブミプトラ」を直すかもしれない。どの国もリスクを取りながら交渉参加しているのだ。