11/11/07 04:57:11.43 wjTxOPtD0 BE:1241232285-PLT(12001) ポイント特典
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石原慎太郎 無限の宇宙の中で
先日あるテレビ番組で、新しいプラネタリュウムで映写するための、
既存のものを凌ぐ、鮮明ではるかに数多くの星を写すために
チリーの標高五千五百メートルのチャナントール高原に、
日本も出資して作られつつあるアルマ天文台に出かけていったカメラマンの報告を見た。
かの地は世界で一番雨の少ない、それ故湿度の低い空気が澄みきって
世界で最も鮮明な星空が見られる地点だそうな。
そこで徹夜で地球を巡る星たちを観測撮影した彼の述懐の言葉が、なぜか鮮烈に私の胸に響いた。
(中略)
そして思ったが、もし全人類があの高地に出向いて、
群論的にいえば「無限の無限」たる宇宙にじかに向かい合えたら、我々の存在の貴重な背景である、
このちっぽけな地球を救うために妥当な抑制を自らに強いることも出来るに違いない。
あのチリーの高地からの宇宙の映像を見て私は改めて昔聞いた、
ブラックホールの発見者ホーキングの講演の中で彼がいった言葉を思い出す。
「地球なみの文明を持った惑星は宇宙全体に二、三百万あるだろう。
しかしそうした星はその文明なるもののために循環が狂い極めて不安定となり、
宇宙時間でいえばほとんど一瞬に、地球時間でいえばせいぜい百年ほどで滅びてしまう」と。
温暖化のもたらす豪雨を含めたこのところの地球全体の気象異変をどう捉えるかを、
私たちはあのチリーの高地で仰ぐ宇宙の、せめて映像に依ってでも覚らなくてはなるまいが。
人間は必ず死ぬ。その人間がまたこの地球を自らの手で殺そうとしているのだが。
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