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球の仲間：／６６ チンパンジー（多摩動物公園）／１ ／東京
◇雌のショー人気に
チンパンジーは人と共通の祖先を持ち遺伝学的に最も近い動物。アフリカ中央部、西部の森林やサバンナに分布。生息地により４亜種ある。
２０～１００頭近い群れで生活し、集団の中でコミュニケーションや繁殖行動などを学ぶ。
２本足で立ったときの背の高さは１３０～１４０センチ。雄の体重は約４０キロ、雌は約３０キロ。２００～３００キロの握力と鋭い犬歯を持つ。
多摩動物公園は国内の動物園で最大のチンパンジーの群れを飼育。１９５８年の開園当初からいるミミー（雌、推定５５歳）から
最年少のジン（雄、３歳）まで知能や身体能力の高さ、親子の深い愛情など豊かな個性を持つ２２頭（雄７頭、雌１５頭）が暮らす。
飼育担当の永田裕基さん（４８）は「１００キロもある石を転がし、高さ１５メートルのタワーをつないだロープを上り下りする」と目を見張る。
開園当時、ミミーと既に死んだジャーニー、ペペ、ベティーの雌たちは園内のチンパンジーショーで人気を集めた。
ジュースのテレビコマーシャルにも出演し一躍有名になった。しかし、雌は初潮を迎える７、８歳になると感情のコントロールが難しくなりショーを引退した。
その後の飼育方法を考えるきっかけとなった。【斉藤三奈子】
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