11/11/04 07:14:09.55 2J/CAa1y0● BE:3047436959-PLT(12001) ポイント特典
sssp://img.2ch.net/ico/paul.gif
URLリンク(mainichi.jp)
◇貸した方が悪いと笑う人々
借りる側と貸す側のどちらが悪いのか。ギリシャでそんなことを考えた。欧州債務危機の震源地ギリシャの
首都アテネで、こんな話をよく聞くからだ。「もちろん貸した方の問題だ。仏独の銀行やブリュッセル
(欧州連合=EU)は、ギリシャがつぶれたら困るから必死。だから貸し続けるよ」(小学校教諭兼宅配業のコスタスさん、47歳)
◇経済専門家にも財政は謎だらけ
経済の専門家も、言うことは似たり寄ったりだ。この国の主要銀行の一つ、アルファバンクのチーフエコノミスト、
マスウラキスさん(55)はこう語る。「ギリシャが債務の元本の50%を削減してもらい、事実上、国家破綻に陥っても、
EUの基金でギリシャの主要6行は国有化され、救済される。つぶれて困るのは欧州の中枢だしね」
ギリシャ政府の今年の財政赤字予測は国内総生産(GDP)比8.5%で、この銀行の予測より2%も高い。
政府の立場から良く解釈すれば「来年に年内の税収の一部を回して成績を良く見せる算段」。つまり、よみがえった
ギリシャの“V字回復”を演出するための布石だ。8.5%に相当する額が、毎年汚職や不正で国庫からなくなるお金に
匹敵するとみられるから、「単に消える(た)」とも言えるが、汚職閣僚が逮捕されない国では、真相はやぶの中だ。
マスウラキスさんは会うたびにくだけた物言いになる。私が「財務相は10月半ばに国庫が底をつくと言っていたのに、
今度は11月半ばと言いだした。なぜ?」と聞くと、大笑いした。「知らないよ。そんなこと俺に聞くなよ。謎だらけだ」と
ニヤニヤする。「あんたも、むちゃくちゃなギリシャという国が分かってきたな」と言わんばかりだ。