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スレタイ 【阪神】球団幹部、金本は来季も選手一本で
阪神・金本知憲外野手(43)が来季も選手一本で勝負することが29日、分かった。打撃コーチ兼任
構想を描いていた球団幹部が最終的な見直し案を明かした。金本は和田新監督から間接的に「来季
も頼む」と伝えられており、現役続行の意思を固めている。新指揮官は自身の打撃コーチ兼任の経験
を踏まえ、来季44歳を迎える金本には「選手一本」を任せる意向だ。
球団幹部が新監督から預かった伝言は「来季も頼む」。この言葉は即座に金本に届けられた。球団
は以前から金本の打撃コーチ兼任構想を描き、「そういう話をした」(球団幹部)と新体制の組閣で議題
にも挙がった。和田監督就任と同時に最善策が講じられ、来季44歳を迎える鉄人が野球に専念できる
環境を勘案。和田監督も現役最終年に打撃コーチを兼任した経験があり、精神的、時間的な負担増は想
像がつく。金本にコーチ業の重荷を加えず、選手専念の方針で意見は一致した。
右肩故障からの完全復活を目指す金本は既に来季に向け始動している。今季最終戦(広島戦)の翌25
日から広島市内のジムで自主トレを行い、12年開幕からの逆算を開始した。この日も昼前に甲子園クラブ
ハウスに姿を見せ、約1時間半のトレーニング。前日は140キロの負荷を担ぎ、8回屈伸のスクワットをこな
すなど、無休で調整に励んでいる。
和田新監督は先の広島遠征で金本が試合前に連日自主トレに励んでいることを聞かされると、「さすがだ
よ。若い人にはカネの姿勢を見習って欲しい」と感服。「今からシーズンが開幕すれば、カネは相当打つと思
うよ」と話した。右肩の状態が回復したことで、技術的な制約が緩和される見通しを語り、来季の活躍を予言
した。
金本はシーズン終了の直前まで本気で引退を考えていた。今も公には自らの進退を明らかにはしていな
い。しかし、公式戦終了間もないオフを惜しんで息を荒らげる姿勢は来季を全うする覚悟があるからこそ。和
田新監督の揺るぎない信頼は胸に届いた。兼任の肩書を外し、選手一本を任せるのは期待の証し。金本は
バットマンとして、和田阪神を支える。
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