11/10/27 22:55:30.04 lafGVci10 BE:484856429-PLT(12512) ポイント特典
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・タイのインラック首相は、8月の首相就任から3カ月弱にして最大の難局を迎えた。
26日にはバンコク中心部の王宮周辺が浸水するなど、「首都防衛戦」での“敗北”は濃厚。
当面の洪水への対応の後には、長く険しい復興への道のりが待ち構えている。政治経験
なくして首相になったインラック氏が、どこまで持ちこたえられるのか懸念される。
被災地をトラックで視察した際は、笑顔で住民に手を振っていたインラック氏も、26日に
政府の洪水被害対策センターを訪れ、記者団に囲まれたときは疲れた表情を隠せなかった。
バンコク北部への浸水が始まると、目に涙を浮かべもした。25日夜のテレビ演説では
「首都全域が浸水する恐れもある」と、厳しい表情で警戒を呼びかけた。
後ろ盾であり海外にいる兄のタクシン元首相とは、どのようなやりとりをしているか明らかでは
ないが、タクシン氏の「院政」も、この混乱を極めた状況下では及びようがない。
国民の政権、政府への不満は鬱(うっ)積(せき)するばかりだ。被災者の多くが「政府は何も
してくれない」と訴える。「避難の指示や情報を伝えるのが、遅いうえにあいまいで、政府の
言うことはあてにならない」という不信感も強い。同様の不満は、被災した企業をはじめ
産業界の間にもある。
首相は19日に「政府は国民に事実を隠すことなく、すべて伝える」と、信頼回復に努める
姿勢を示したが、事態改善の兆しはみられない。
洪水への対応と対策のまずさの背景のひとつとして、野党・民主党に所属し、バンコクの
知事であるスクムパン氏との対立も取り沙汰されてきた。
それを象徴するのが“水門事件”だ。バンコクへの浸水が始まると、首相は知事に運河の
水門をすべて開けるよう指示した。しかし、スクムパン氏は「水門を100%開けることはない」と
言明、方針の違いが混乱に拍車をかける結果となった。ある地元紙記者は「このままいけば、
首相は間違いなく政治的窮地に立たされる」と話した。(抜粋)
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