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喫煙よりもオーラルセックスの方が咽頭がんになるリスクが高い-。そんな衝撃的な研究報告が先頃、
米国で発表され波紋が広がっている。いったいどういうことなのか?
米メディアの報道によると、オハイオ州立大学のがん専門医らが喉頭がんの細胞を研究した報告で、
ヒト・パピローマウイルス(HPV)に関与しているケースが急増していることが判明。米誌ジャーナル・オブ・
クリニカル・オンコロジー(JCO)で発表された。咽頭がんが増加した原因は「オーラルセックス」によるもの
ではないかと推測。たばこで咽喉がんになるリスクよりもはるかに高いとしている。
HPVは人から人へ感染するウイルスで、性感染症のひとつ「尖圭(せんけい)コンジローマ」もHPVが原因。
性器や口の中にイボ状のできものが生じるのが特徴で、口の中にできるのは「オーラルセックス」の証だという。
これは、がんではないが、HPVが体内に存在し続けることで発がんリスクが増すそうだ。
女性の子宮頸がんはHPVが原因とされ、ワクチンも承認されている。では男性はどうか。日本泌尿器学会専門医で
男性の性に関する治療で定評を得ている恵比寿つじクリニックの辻祐治院長が説明する。
「以前から喉頭がんなど、のどにできるがんにHPVが関与しているといわれていました。今回の米国の報告では、
たばこのリスクよりも高いほど、世界的にHPVが蔓延していると受け止めることができます。喉頭がんだけでなく、
男性は陰茎がんの原因にもなると考えられています」
オーラルセックスによる喉頭がんだけでなく、単に挿入しただけの陰茎がんの脅威もあるのだ。
男性が喉頭がんを防ぐにはオーラルセックスを避ける、つまり女性器の過度な愛撫をやめれば良いが、
挿入だけでも感染するとなると、やはりコンドームの装着が不可欠だ。
性器クラミジアやHIV(ヒト免疫不全ウイルス)など他の性感染症の予防と同様で、陰茎が直接相手の体液に
触れないように用心する。
(>>2以降に続く)
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