11/10/14 09:06:41.34 229Unpti0 BE:114494764-PLT(12018) ポイント特典
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〈東北の空に 天使はうずくまる 「翼があっても奇跡は起きない」〉。盛岡市で今夏行われた
「短歌甲子園」で、石川啄木賞を受賞した宮城県気仙沼高校3年生の作品だ。将来の展望を
見いだせないまま空を仰ぐ被災者の姿が目に浮かぶ。なんと悲しい響きだろう。
▼福島県で今年作付けされた米について、放射性セシウムの量が国の暫定基準値を下回ったとして、
県は「安全宣言」を出した。「天使」はうずくまりながらも、微笑(ほほえ)んでくれた。しかし、
適正な価格で販売できるかどうか、農家の「風評被害」への不安は募る。
▼小さい子供を抱えた一部の母親が、敬遠したくなる気持ちは理解できる。きのうの小紙で
カメラマンの宮嶋茂樹さんが指摘したような、「何でも反対」の「プロ市民」の存在はやっかいだ。
▼福岡市内のショッピングモールで予定していた「ふくしま応援ショップ」の出店を、
「不買運動を起こす」などと中止に追い込んだのも、「プロ市民」だったかもしれない。
福島県の産物を避けたいのなら、店に近づかなければいいだけなのに。
▼不買運動ならぬ、「購買運動」を起こす手だてはないものか。前例はある。麻生内閣が
低い支持率で苦しんでいたときの珍現象だ。インターネット掲示板での呼びかけをきっかけに、
麻生首相が外相時代に出版した書籍の売り上げが突然急上昇した。
▼いや、運動などと大げさなことを言わなくても、「奇跡」は起こせる。福島県産の米や果物を
積極的に選ぶ消費者が、少しずつでも増えていけばいい。ささやかながら協力したいし、
米からできた飲み物については、すでに貢献している。「福島のために」を言い訳に、杯が進みすぎるほどだ。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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