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(1)マラリア:当地での健康管理にあたって特に注意したいのがマラリアです。ヤウンデ、ドゥアラを含むカメルーン全域において、マラリア感染の危険があります。
国民の死亡原因のトップとしてあげられ、外来患者の50%、入院患者の23%、各家庭の医療費の50%を占めています。
予防には、蚊に刺されないようにすることが重要です。
マラリア原虫は雌のハマダラカによって媒介されるのですが、この蚊が活動するのは日没から夜明けまでなので、夜間の外出を避ける、長袖の服を着る、蚊帳、昆虫忌避剤、蚊取り線香を使用することなどで予防をすることができます。
また、予防薬としては、アトバコン+プログアニル、メフロキン、ドキシサイクリン、プログアニル+クロロキンなどがあります。
しかし、いずれも100%予防が可能なわけではなく、副作用もありますので注意が必要です。
マラリアには、熱帯熱マラリア・三日熱マラリア・四日熱マラリア・卵形マラリアの4種類がありますが、当地では95%が熱帯熱マラリアです。
これは、いかにはやく治療を開始するかが生死の分かれ目となり、5日目までに治療が開始されないと50%の確率で死亡するといわれています。
マラリアによる死亡のほとんどは、迅速かつ正確な診断の欠如に因りますので、発熱時には、マラリア感染症の可能性を考え、早急に最寄りの病院、診療所を受診して下さい。
また最近マラリア原虫は次から次に薬剤抵抗性を示しており、当地では最も安価な治療薬であるクロロキンが50%の症例で効かなくなっています。
直接薬局に行くと、クロロキンを処方されることがありますからご注意ください。なお地元の公立病院で治療及び検査を受けた場合(外来のみで対処)、4万FCFA(10,000円相当)ほどかかると考えて下さい。