11/10/03 16:45:53.25 DbUFKLQ+0 BE:830995283-PLT(12000) ポイント特典
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表はカリッ中はフワッ「府中焼き」…広島・府中市
お好み焼きの具といえば豚バラやイカと思われているが、広島県府中市では、牛や豚のミンチ肉が当たり前。
50年前の食料不足の時代に値段を抑えるために考案されたが、最近では外がカリカリ、中がフワリとした独特の食感が人気を呼び、休日には県外からもお客さんが来る。
県を代表するB級グルメとなった「府中焼き」の味とルーツを探ってきた。
広島県西部を走るJR福塩線の府中駅。周辺に広がる市街地で営業するお好み焼き店は約40店。最初に国道486号沿いの「かたおか」を訪ねた。
店主の粟根克哉さん(52)は「備後府中焼きを広める会」の会長だ。早速、レギュラーの「そば肉玉」(500円)を注文した。
まず生地を鉄板の上に薄くのばし、花かつお、キャベツ、天かすをのせ、中華そばを鉄板上でほぐしてのせる。広島風の重ね焼きだ。だが、ここからが違う。
バラ肉ではなく乾燥したミンチ肉をのせるのだ。同店で使うのは牛100%で「豚はちょっとくせが出ます」と粟根さん。
次は上から生地を少しかけて裏返し、コテで押さえる。最後は鉄板で卵をかき混ぜ、その上にお好み焼きをのせ、ソースと青のりをかけて出来上がりだ。
コテで口へ運ぶとキャベツが軟らかくて、しゃきしゃきしている。「ミンチ肉の脂がキャベツに染みてるんですよ」と粟根さん。
この食感はこれまで食べたどんなお好み焼きにもなかった。表面はカリッとしていて、中は具が全部混ざり合ってふわふわ。
そして、いくら食べても飽きないと思えるあっさり味はミンチ肉ならでは。コテコテの関西風に慣れた舌には新鮮だった。
全国でも珍しいミンチ肉を使ったお好み焼きはいつから始まったのだろうか。次に訪ねた「古川食堂」は1959年開店。
50年以上、鉄板の前に立つ古川ミヨ子さん(84)によると、開店当時は肉が高級品で「肉入りは高くて誰も食べなかった」という。
そのころお好み焼きは子供のおやつとして普及していた。「開店から2、3か月して肉屋さんが、ミンチ肉を使えば子供の小遣いでも食べられると勧めてくれた」。
これが府中焼きの始まり。
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