11/09/28 12:33:01.55 S53EkJZ70 BE:5003057298-PLT(12000) ポイント特典
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「日本が外国人に乗っ取られてしまってもいいのか」。そう私に激しく詰め寄ったのは、「在日特権を許さない
市民の会」(在特会・会員数約1万人)のメンバーである青年だった。在特会は、在日コリアンをはじめとする
外国籍住民が「不当な利益を得ている」と訴える市民団体だ。ネットで参加者を募り、朝鮮学校の授業料無償化や、
外国籍住民への生活保護支給に反対するデモを各地で繰り広げている。
こうした在特会の行動を「外国人に対する嫌がらせにしか見えない」と批判する私に対し、前出の青年は一気に
まくしたてた。「多くの日本人が貧困を理由に自殺している。そうした状況で外国人の生活や雇用に便宜が図られる
こと自体がおかしい。日本は日本人だけのものだ」
30代の彼は、動画サイトで在特会が「朝鮮人を叩き出せ」と叫びながら街頭を練り歩く場面を目にしたことが、
入会の動機となった。「真実を堂々と言える姿がかっこよかった。仲間に入りたい」と思ったのだという。在特会には
彼と同様、ネットのなかに「真実」を発見し、そこに連帯を求める20代、30代の一見おとなしそうな若者が多い。
都市部で活動が盛んなのも、同じ思いを抱える“同志”が多いからであろう。そして会員たちに共通するのは
異文化流入に対する嫌悪と外国籍住民が日本人の生活を脅かし、社会保障が“ただ乗り”されているといった強烈な
被害者意識である。「外国人も納税者だ」と反論しても、“被害”に固執する彼らは聞く耳を持たない。
自らを被害者だと位置づける者たちに、外国人を略奪者にたとえるシンプルな極論は一定程度の説得力を与える。
彼らが取り戻そうとしているのは、自分を守ってくれる「強い日本」なのだ。その身勝手ともいえる「愛国心」と
ノルウェー事件との間に、私はそれほどの距離を感じない。排外主義を生み出す日本社会の危うさを思わずには
いられないのだ。
ソース(朝日新聞 9/27付夕刊3面「文芸&批評」 ジャーナリスト・安田浩一氏)
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