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2011年9月24日 (土)
アイルランドの老人焼死、検死官は「人体自然発火」と判定
アイルランドで老人が焼死した原因は人体自然発火であると、検死官が判定した。
マイケル・フェアティさん(76)の焼死体はゴールウェイにある自宅の居間、暖炉の近くでうつぶせで発見された。
捜査官は彼の遺体以外、自宅のどこにも焼けている場所は発見できなかった。
西ゴールウェイの検死官、キーラン・マクローリン医師は、彼の25年間の経験の中で「人体自然発火」という裁定を下したのは初めてだという。
人体自然発火がアイルランドで起きたのも初めてのこと。
アイリッシュ・インデペンデント紙は、9月22日に行われた検死で、いかにフェアティさんの死因について捜査員が混迷したかを報じている。
法医学の専門家は、彼の焼死体が発見された居間の暖炉の火は発火の原因ではないとしている。発火を促進させるようなものも、
犯罪を示唆するようなものも見つからなかった。検死官は当日の夜侵入した者や立ち去った者はいないと確信している。
フェアティさんの死因となった炎は居間の中に限定されていた。すっかり焼けた彼の体と、死体の上の天井と下の床だけが焼けていた。
病理学者のグレース・キャラジー氏の検死所見によれば、フェアティさんは2型糖尿病と高血圧にかかっていたが、死因は心不全ではないという。
マクローリン医師は発火の原因をつきとめるために、医学書を調べるなど様々な調査をしたという。法医学者が著した人体自然発火の文献を調べ、
事例のほとんどが暖炉や煙突の近くで起きているという記述を見つけた。
「暖炉の火については徹底的に調べました。今回のケースは人体自然発火であるという結論しかありませんでした。それ以上に適当な説明ができないのです。」と彼は語った。
(Telegraph)【吉】