11/09/23 17:45:43.81 jDbXAoqX0 BE:1896125748-PLT(12128) ポイント特典
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8月、一時期涼しい日があったものの、東北の被災地でも猛暑が続いた。6月から7月にかけては、避難所や仮設住宅、街中の至る所に異臭がしたり、
ハエが発生して、不快感を増した。ただでさえ快適ではない避難生活だけに、真夏の被災地はどうなっていたのだろうか。
【東日本大震災ルポ・被災地を歩く:被災地の夏、避難所の夏】
●5~7月、ハエに悩まされた被災地
被災地でのハエが気になり始めたのは5月あたりだ。車の窓を開けると、津波が運んで来たヘドロや魚の死骸のためか、街に異臭がたちこめていた。
「冠水、悪臭、ハエーー震災から3カ月、被害が拡大している現実」でも書いたが、地盤沈下によって住宅地などが冠水し、その周囲にハエが飛び交って、住民を悩ませていた。
石巻漁港(宮城県石巻市)にある「石巻市超低温冷蔵庫」では、1階の冷蔵部分が津波によって電気系統が故障した。
6月7日に訪れた時には、腐敗した魚を処理していた。冷蔵庫内は、魚の腐敗臭がし、魚の血が溜まっていた。
処理した魚を漁港にもって行き、他の倉庫から集められた魚の死骸とともにまとめて、漁船に積み上げていた。
漁港付近では、異様な腐敗臭とともに、ハエが飛び交っていた。
7月中旬に石巻市を訪れた際には、車のドアをあけるたびに、ハエが車内に入り込むような状態だった。ひどい時には、目で確認できるだけでも、
常に10匹以上が車内を舞っているような状態だ。ちょっとコンビニに立ち寄っただけでも、すぐにハエが入ってくる。コンビニのゴミ箱の周辺でも、たくさんのハエを目撃した。
同じ頃、石巻市渡波にある洞源院に取材に行った時にも、寺の中にはたくさんのハエがいて、取材中にも気になるほどだった。
避難している子どもたちもハエには悩まされていたが、逆に「ハエ叩き」を遊びに変えて過ごしていた。
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