11/09/08 21:34:15.35 2uqkn9WzP BE:1327328273-PLT(12044) ポイント特典
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実際、分譲マンションや建売住宅の間取りを見ても、お父さんの
部屋は用意されていない。
日本の住宅事情がそれを許さないと言ってしまえばそれまでだが、
子供には子供部屋がある。夫婦主寝室は、あくまでも夫婦で共有する
二人の部屋だ。だから、お父さんは、たまに家に居ても居間でTVを
見ながらごろごろしているしかない。
世の専業主婦の女性たちはといえば、終日家に居ることが多く比較的
自由に一人で過ごせる時間もある。家全体が自分の居場所であると日々
実感しているのではないだろうか。「亭主、元気で留守がいい」という
TVコマーシャルのキャッチフレーズが話題になったのも、そこに主婦の
本音があるからだろう。
また、子どもが学校や親から逃避して引きこもるのも、引きこもれる
子供部屋があるからである。子どもの「ひきこもり」を解決する一番の
方法は、子ども部屋を無くしてしまうことだ。帰宅間際に自分の車の中
で一人過ごすお父さんの姿は、子どもの「ひきこもり」と表裏一体では
ないだろうか。その姿は、近代家族像が崩壊する寸前の末期的症状としか
言いようがない。その原因の多くは、いま私たちが普通に暮らす「近代
住宅」という住まいの特性(前回コラム参照)にあると僕は考えている。
近代住宅の何よりの特徴は、家族全員が「私室」を持ち、
そのプライバシーが尊重され、間取りを「nLDK」と明快に表記
できることにある。その「n」は「私室」の数を表す。「私室」は、
近代社会成立以前の庶民の住まいには無く、近代住宅に初めて登場している。