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劇団四季が被災３県の計１３都市で巡演していたミュージカル「ユタと不思議な仲間たち」が２６日、
福島県南相馬市で千秋楽を迎えた。この日は、同市鹿島区の鹿島中学校体育館に市内の
小中学生約１４００人を招待し、熱のこもった演技を見せた。
「ユタ―」は、東北を舞台に、天災によって、人間としての生をまっとうできなかった座敷わらしと、
いじめに苦しむ少年ユタの交流を描く。ユタは座敷わらしの手助けを借りながら、いじめっ子たちと友
情を築くストーリーだ。
劇団は、東日本大震災で被災した子どもたちへのチャリティー公演として、７月２５日の岩手県大槌町の
吉里吉里（きりきり）中学校を皮切りに、学校体育館や公共施設で巡演。延べ１万３千人以上を無料で
招待した。役者１６人のうち、１１人は被災３県を含む東北出身者で固めた。
役者代表の吉谷昭雄さん（６２）は巡演を振り返り、「岩手や宮城で津波の被害を見たときにはショックだった。
福島で原発事故の二重の災害に見舞われた子どもたちを見て心を痛めている。芝居が、子どもたちが前を見て
進んでいく糧になったなら、かいがあった」と話した。
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