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賠償加算しても原子力は火力の3割安…エネ研
経済産業省所管の財団法人・日本エネルギー経済研究所は31日、原子力や火力などの発電コストを試算した結果を発表した。
原子力は1キロ・ワット時あたり7・2円、火力は10・2円となり、原子力のコストが火力より3割安くなった。電力10社と電力卸2社の有価証券報告書をもとに、
2006~10年度まで5年間平均の実績値を計算した。
東京電力の福島第一原子力発電所事故による賠償額を10兆円と仮定し、1965~10年度の46年間の発電コストに上乗せすると、1キロ・ワット時あたり1・3円が加わり、計8・5円となる。
04年に経産省の総合資源エネルギー調査会が示した原子力の標準コストは5・3円だった。
エネ研は「経産省の調査会の試算はモデルケースとして想定値をあてはめており、方法が異なる。実際には建設資材費が上昇し、燃料再処理費などが多くなったとみられる」と説明する。
一方、エネ研が試算した地熱など(太陽光や風力を一部含む)の発電コストは8・9円だった。
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