11/08/31 04:51:43.45 Jgr5sNWTP BE:711047243-PLT(12011) ポイント特典
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今年も暑い終戦の日を過ぎた8月中旬だった。芸西村の天文台で、東の森から上ってくるすばるを見ていた。
明るい木星がその上に煌々(こうこう)と光っている。細長く四角いドームの天窓の一角を領して輝いている美しいすばるを見ている時、
私は「ハッ!」とした。66年前の終戦直後、夜空に星の星条旗を見たという老人の言葉を思い出したのである。
すばる星に明るい木星、そしてすぐそばの1等星アルデバラン。もしかすると、多くの惑星が集まって四角い旗の輪郭を形作り、
その片隅にすばる星が入れば、当時の老人の目にまるで米国の48州を象徴する星条旗に見えたのではないだろうか。
惑星の位置は日々変化している。1945年8月中旬の惑星の位置を調べてみよう!
しかし、あの日から既に66年もたっている。星座表を出したって分かるはずはない。
そこで思いついたのが、過去や未来の天体図を見ることができる天体シミュレーションソフトである。
これならもしかしてあの日の星空を再現してくれるかもしれない。私は早速、普段天文計算のことでお世話になっている、福島県の佐藤裕久さんに調査を依頼した。
佐藤さんは東日本大震災の被災者で、家も福島第一原発から約30キロである。地震による被害を受けたが、
幸い無事で、度重なる余震の中、研究を続けている。実は、被災地を励ますために命名した「がんばろう」の小惑星の提案者でもある。
その彼が調査し再現した終戦の日の明け方の星空には、明けの明星として名高い金星、赤い怪しげな光を放つ火星、
さらに輪をもつことで有名な土星が接近していたことが判明したのである。パソコンで見る小さなプラネタリウムである。
おそらくこれらの惑星に1等星アルデバランが加わって四角い旗の輪郭を形づくり、その中にすばる星団が入って見事な「星条旗」を誕生させたのではないだろうか。
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