11/08/19 18:08:07.16 t18NZ3H20 BE:779852467-PLT(12000) ポイント特典
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光星学院ベンチは浪速っ子10人 親元離れ北国で成長
ベンチメンバー18人中10人が大阪育ちのチーム。親たちが北国に送り出した息子たちは、
大舞台の主役として戻ってきた。この日も快勝し、東北初の優勝をかけて決勝を戦う。
三塁側アルプス席には光星野球部の父母の会関西支部の約150人が陣取った。
息子たちの多くは大阪の少年野球チーム出身で、光星に進学した先輩に続いて親元を離れ、みちのくに飛んだ。
1回、先頭打者の打球は一塁を襲った。一塁手の金山洸昂(ひろたか)君(3年)が落ち着いてさばくと、
母昌美(よしみ)さん(48)は拍手して息子をたたえた。「立派。しっかり守ってる」
中学時代はやんちゃだった。学校に行かない日もあった。何を言っても「うざい」。
取っ組み合いのけんかはしょっちゅうだった。
光星に入って、息子は変わった。今春に出場した選抜大会の前、「新聞見て」と電話があった。
ネットで記事検索すると「お母さん、今まで支えてくれてありがとう」とあった。
「俺はいままで居場所が見つからなかった。光星では結果を残せば居場所がある」。涙が止まらなかった。
中学時代も金山君のチームメートだったエース秋田教良(のりよし)君(3年)は、強打の作新学院(栃木)打線を完封した。
東日本大震災では、学校のある青森県八戸市も被災した。父久和さん(51)には、
息子は青森への愛着が一段と強まったように思える。地元のスーパーに買い物に行くと、
「がんばってね」「期待してるよ」と声がかかる。その度に、息子は立ち止まって「ありがとうございます」と頭を下げていた。
甲子園に来てから、息子は電話するたび、口癖のように言う。
「1勝でも多く勝って、青森の人たちを元気づけたい」。頂点をめざし、10奪三振の力投を見せた。
「たくましくなった。まぶしいね」。スタンドにあいさつに来た息子に、父は目を細めた。
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