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>>852
■甲状腺がん多発についての疑問
「フォーラム」の報告書では,『甲状腺がん以外のがんの増加について』は,放射線以外の要因として登録,報告,診断方法が改善され,
『従来,見逃されていたものが集計されるようになった』ことを挙げているが,甲状腺がんについてはどうであろうか。
甲状腺がんのスクリーニングは,事故後早い時期から行われた。
『超音波検査』と甲状腺に針を刺し,組織の一部を吸引して細胞を調べる穿刺吸引細胞診による検査で『無症候性の小さながん』を見つけている。
『組織型はほとんどが乳頭がんである』。
甲状腺がんの診断精度については,英国,日本などの国際的な専門家により,かなり信頼のおけるものとされている。
しかしながら,子どもの甲状腺がんはまれで,事故以前は100万人に1人といわれていたが,
『国連科学委員会(UNSCEAR)のポーランド代表であるZ.Jaworowskiは,子どもの甲状腺がんは決してまれではないという』(私信,2006年6月)。
スクリーニングが行われる以前がまれだったのは,
『それらが“オカルト(occult)”で,通常,年をとって死ぬまで臨床的に悪い症状を示さないから』である。
『フィンランドの0歳から15歳の子どもについての死後のスクリーニングでは,2.4%(Harach他)もあった』。
これに対して,毎年“汚染”地域の子どもの90%以上が受診した集団検診での“チェルノブイリ甲状腺がん”の最大罹患率0.027%(1994年のロシアBriansk州)は,
フィンランドの通常の“オカルト”甲状腺がん罹患率の1/90にすぎないという。
公表されている約5,000という子どもの甲状腺がん(手術例)に対して,甲状腺がんによる死亡が15例というのはあまりにも少ないという指摘がある。
リンパ節転移や肺などへの遠隔転移もあると報告されているが,
『放置できたかもしれないのに予防原則?のために甲状腺を全摘出され,
一生ホルモン剤のお世話にならなければならなくなったとしたら気の毒な話ではすまないかもしれない』。
※無症候性…無症状(明らかな転移・浸潤がない)