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麻薬抗争のメキシコで記者殺害相次ぐ 避難・出社拒否
麻薬抗争が激化するメキシコで、記者が殺される事件が相次いでいる。
いずれも麻薬組織が関与しているとみられ、事件が集中する南東部ベラクルス州では、
記者らが次々と避難。
ユネスコは7月29日、事件を非難し、真相究明を求める声明を出した。
ユネスコによると、今年に入ってメキシコで殺された5人の記者のうち4人は
ベラクルス州での事件によるもの。
その1人は同州の地元紙ノティベルの警察担当の女性記者、ジョランダ・オルダス・デラクルスさん。
取材に出て行方不明となった数日後の7月26日、首を切断された遺体で見つかった。
6月には同紙の事件・政治担当のコラムニストやその息子の事件担当の写真記者も殺害された。
ジャーナリスト保護委員会(CPJ、ニューヨーク)によると、デラクルスさん殺害事件後、
同紙や他紙の記者らが出社しなくなったり避難したりする例が相次いでいる。
メキシコの記者殺害数は年々増え、昨年以降15人。
警察や軍の情報を漏らすよう麻薬組織から脅され、事件に巻き込まれる例も目立つという。
(ロサンゼルス=藤えりか)
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