11/08/01 02:20:04.36 UoztRvK8P BE:1896125748-PLT(12100) ポイント特典
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東日本大震災で被災した宮城県から、全国高校野球選手権大会に県立古川工が出場することが26日、決まった。
内陸部の大崎市にあり、大津波の被害はなかったが、巨大地震で家屋などが倒壊した。
選手たちは「このまま野球をしていてもいいのか」と葛藤しながら、練習を続けてきた。
震災発生から2日後の3月13日、平本雅季二塁手(3年)と佐藤佑太郎三塁手(3年)は「体をほぐすために」と
グラウンドでキャッチボールをした。しかし、直後、学校に住民から「こんな時に野球なんて不謹慎だ」と抗議の電話があった。
「今、野球をするべきか、考えた方がいいかもしれないな」。間橋康生監督は佐藤三塁手に電話があったことを告げ、静かに諭した。
佐藤三塁手らは真剣に話し合った。地震でグラウンドの照明が壊れるなどして、練習はできない。
「今は地域の復興に貢献するしかない」。学校近くに住む選手らが街に出て住宅のがれき撤去などのボランティアを始めた。
そんな時だった。倒壊した家屋の片づけ作業をしていた平本二塁手に、住人の女性が声をかけた。
「ありがとう。野球頑張ってね」。その瞬間「野球をやっても許されるかな」とうれしさがこみ上げた。
大会の開催も不透明で、チームは一時不安定な状況に陥った。
それでも、平本二塁手は「あのおばさんの言葉があったから頑張れた」。チーム全体もいつしか本大会に向け一つとなった。
決勝では、中前打で出塁した平本二塁手を佐藤三塁手の左前適時打で生還させ、先制点を奪うなど初優勝に貢献した2人。
平本二塁手は試合後、「甲子園で活躍することで、被災者を笑顔にしたい」と目を輝かせた。【三村泰揮、岸本悠】
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