11/07/30 21:20:03.55 NcvdCFP+0 BE:1246102867-PLT(12000) ポイント特典
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人間は高度な文明を築きあげたが、生きものとしてのヒトは幸せになったか。
生物学の立場から現代社会を批評しようという壮大な試み-と言うと難しく思われるかもしれませんが、さにあらず。
名著『ゾウの時間 ネズミの時間』で知られる動物生理学者の本川(もとかわ)達雄さんは、分かりやすくユーモアあふれる本書で、膝を打つような指摘を次々に繰り出します。例えば…。
・「文明は硬くて四角い。生物は丸くて柔らかい」
生物の基本は円柱型で、長い時間をかけてその形を獲得してきた。ところが、四角で硬い直線的なものが機能的で良いという美意識に慣らされ、
生物と人工物のデザインが乖離(かいり)しすぎると、自然との相性が悪く、ヒトにとってやさしくない。
・「生きものにとって、時間は真っ直(す)ぐに進むのではなく、くるくる回るもの」
ニュートンが考えた絶対時間は一直線に流れる物理学的時間だが、世代交代しながら回り続けるのが生物的時間。
個体としては一回きりでも受け継がれる生命は38億年にも及んでいる。
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