11/07/29 07:36:56.90 IUKzmCF3P BE:878054235-PLT(12002) ポイント特典
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【ワシントン】8月2日のデフォルト（債務不履行）回避期限が迫り緊張が続く米政府債務上限引き上げ問題で28日、野党・共和党指導部は、同日夜（日本時間29日午前）の下院での採決に向け、詰めの協議に入った。
しかし、歳出削減と債務上限引き上げをセットにした最新の共和党案が下院を通過しても与党・民主党の反対から上院で成立するめどは立っておらず、デフォルト回避の道筋は依然不透明だ。
金融市場への影響の大きさを考慮し、市場取引終了後の28日夜に設定された下院投票を前に、共和党は同日朝から議員集会を開き、精力的に討議した。
集会に参加した複数の議員スタッフによると、下院通過に必要な217人の賛成票が確保できた確証はまだないものの、確保に向け「正しい流れ」になっているという。
定員435の米下院で、共和党は240の議席を持っている。しかし、共和党保守層を中心に反発も根強く、27日夜の時点で18人の共和党議員が法案への反対を公式に表明している。
一方、民主党側では、共和党案の対抗する民主党案をまとめたハリー・リード上院院内総務（ネブラスカ州）が同日午後、「下院での投票が終わればすぐに、上院でも共和党案の投票を行い、夜までには否決する」との声明を出し、上院を通過させない意向を表明した。
定数が100議席の上院では同法案の否決に51の反対票が必要だが、51人の民主党議員と2人の無所属議員がすでに法案に反対する意思を明らかにしている。
また、ホワイトハウスのジェイ・カーニー報道官も同日朝、共和党案成立の「見通しは全くない」と語った。
さらに、民主・共和党の妥協点を探る両党指導部の水面下の交渉も28日午後の時点で進展がない模様だ。
米政府が政策を遂行するための必要な資金を借り入れで発生する債務の上限額は現在14.29兆ドル（約1112兆円）となっているが、借り入れ総額は既に上限に達している。
引き上げ合意ができなければ、米国史上前代未聞のデフォルトに転落することになり、金融市場のみならず経済への大打撃となることは必至だ。
また、このワシントンの混迷ぶりに業を煮やし、主要金融機関十数社の最高経営責任者（ＣＥＯ）が同日、米議会に書簡を送り事態の打開を要請するとともに、デフォルト転落の場合、「経済活動と投資家の信認に計り知れない打撃となる」と警告した。
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