11/07/28 19:32:47.35 JIlEMyAf0
>>1のつづき
IBEXは太陽系のはずれにあるリボンを密かに見張っている
プロジェクトに従事する科学者の一人によると、「空を通り抜け蛇行する輝く細いリボン」が、
NASAの太陽圏観測衛星(Interstellar Boundary EXplorer = IBEX)によって作られた、
太陽系のはずれを描き出した全天空マップの不可解な特徴の1つになっているという。
1年前、地球軌道上の超高々度に打ち上げられたIBEXは、太陽風に含まれるイオンと、
恒星間宇宙からのプラズマとがどのように相互作用するのかを、測定するのに手一杯だ。
IBEXは、太陽風によって作り出され、銀河系からの有害な宇宙線を遮蔽している、
太陽圏と呼ばれている、太陽系を保護している「泡」の特徴に関して、より多くを物語るだろう。
「全く持って注目に値する」
「この前例を見ない領域における放射は、現存する如何なる説やモデルとも共通点が無いという、
IBEXがもたらす結果は全く注目に値する」と、サウスウェスト研究所(Southwest Research Institute = SwRI)に所属し、
IBEXの投資者でもあるデービッド・マコーマス(David McComas)は話している。
IBEXが専門的に検出したリボンは、高エネルギー中性原子(Energetic Neutral Atoms = ENAs)の
強烈な放射の源となっている。あたかもその存在は、外向きの太陽風と太陽圏の外で吹いている銀河風との衝突によって、
彗星のように形作られると科学者が考えている、現在の太陽圏のモデルと対立しているかのようだ。
その起源は謎だ
マコーマスによると、リボンはその長さに沿って集中した荷電粒子に
満たされているようだが、どうやってそこに到着したのかは謎だという。
リボンの配置は、磁場はその起源が太陽系の外にあることを意味する、
局部的な恒星間磁場に関係している事を、IBEXのデータは示唆している。
またリボンが微細構造を有していることから、イオンの集中がその長さに沿って変化する事を示している。
結果は、サイエンス誌全5巻の記事に掲載される。