11/07/26 22:08:23.29 V92fZMKJ0 BE:323236962-PLT(12345) ポイント特典
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米金融市場:「米国売り」の様相 デフォルト懸念で
【ワシントン斉藤信宏】米債務上限引き上げ問題で民主・共和両党の協議が行き詰まる中、25日の米金融市場は、米国債の格下
げと債務不履行(デフォルト)への懸念を背景に株価とドルが下落した。市場では政治への不信感が広がり、「米国売り」の様相を呈しつつある。
25日のニューヨーク市場は、ダウ工業株30種平均が一時、前日比で140ドル超下落。外国為替市場ではドル売りが優勢となり、
午後5時時点で前週末比24銭円高・ドル安の1ドル=78円23~33銭。資金の逃避先となった金相場が急上昇し、金先物価格は24日夜の時間外取引で一時、1オンス=1624.30ドルと最高値を更新した。
オバマ米大統領は25日夜、テレビ演説で「(上限引き上げに)失敗すれば、米国経済は深刻な危機に陥るだろう」と与野党に歩み寄り
を促したが、具体策が打ち出されなかったことへの失望から26日の東京市場ではドルが急落した。
だが、与野党の溝は深い。民主党のリード上院院内総務は25日、共和党の増税反対論を踏まえ、増税せずに今後10年間で財政赤字を2・
7兆ドル減らす案を発表。オバマ大統領の1期目の任期が切れる13年1月までに必要な債務上限の引き上げを実施するよう求めた。
これに対し、共和党のベイナー下院議長は歳出削減を1・2兆ドル規模にとどめると同時に債務上限の引き上げ幅も1兆ドルにとどめて、
年内の国債発行をまかない、12年初めには改めて財政再建策を与野党で協議すると提案した。巨額の財政赤字を大統領選の争点にしたい思
惑もちらつき、オバマ大統領は「小幅の上限引き上げでは市場の信認を得られない」と反対を表明した。
しかも米格付け会社は「米国債の格下げを回避するには、抜本的な財政赤字削減策が不可欠」と表明している。与野党の妥協案はデフォルト
回避を探るものだが、「妥協が成立しても格下げの可能性は残る」との市場の不安は根強く、ドル売り圧力はしばらく弱まりそうにない。
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