11/07/26 19:24:55.07 9bGoJZY9O
>>722
大丈夫だ
★なぜ低放射線量なら時間積分(累積)で浴びた場合、影響がほとんどないのか?
《DNAの防御機構》が働くから。傷つけられたDNAは、日々修復されてしまうため、医学的影響はほとんどない。
だから、がん患者の治療目的に、放射線照射を行なうことも可能。
「放射線だけによって起こる病気」は、一つもない。
「“一度に”浴びた量」が、放射線によってもたらされた影響を消去・修復できないほどの「量」かどうかが問題。
■遺伝子にはDNA(デオキシリボ核酸)という4種類の分子(アデニン<A>、グアニン<G>、チミン<T>、シトシン<C>)で構成された2本の鎖があり、
向き合った分子はかならず「AとT」「CとG」がペアになって二重らせん構造をとっている。
◇細胞にある二重の安全装置◇
まず、遺伝子の欠損がおこると、その部位を修復するような機構が働く。
前述のとおり、二重らせんは「AとT」「CとG」というペアになっているので、片側が欠けてしまった場合でも、その部位が何なのかはすぐにわかり、欠損を埋めることができる。
また、両方の結合が損傷を受けた場合でも、小規模なものならばそれすらも修復できるくらいタフなものだ。
大抵の場合はこれで事はすみ、損傷が残ってしまうことはない。
だが、DNA損傷が大きすぎたり、箇所が多すぎたりすると、修復が失敗してしまう場合がある。
こうしたときに、次の安全装置が作動する。
DNA損傷の修復に失敗すると、その細胞の細胞分裂が停止し、次の細胞分裂に進んでしまう前に、細胞の自爆装置が起動するのだ。
これが「細胞の自殺」と呼ばれるアポトーシスという現象だ。
DNAの修復とアポトーシスというふたつの安全装置によって、わたしたちの体はがんの脅威から守られている。
だが、あまりにもDNAの損傷箇所が多くなると、DNAの修復システムやアポトーシスシステムという安全装置自体にもダメージが生じてしまい、
遺伝子が変異した細胞がどんどん蓄積していくことになる。