11/06/29 11:56:04.44 iXi+GlxZ0 BE:74844689-PLT(12666) ポイント特典
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『差別語・不快語』小林健治著
なぜ「言葉」が傷つけるのか
一時期、被差別部落の人たちや身体障害者に対する差別的表現をしたとして、新聞やテレビ、出版社などが、反差別団体から厳しい抗議や糾弾を受けることが相次いだ。
例えば「○○は特殊部落」として、ひとつの社会を卑下し、おとしめるために、被差別部落を比喩として使う表現などがそうだった。
最近、そうした事例は少なくなってきているという。メディアなどが抗議を前向きに受け止め、社内での研修などを通じ啓発につとめたのもひとつの理由である。
しかし新聞の紙面や番組で使われなくなったといって、日本人のさまざまな差別意識まで根絶したとはとても言えまい。日常の会話やビジネスの席で、
差別語や不快な表現によって他人を傷つけることがなくなったとは、とうてい言い切れないだろう。
逆にそうした「自己規制」は差別問題への理解を遠ざけている面もある。一定の言葉を「禁句」として機械的に規制することで、なぜその言葉が人を傷つけるのかということを、
個人が考えなくなってしまいがちだからだ。
本書はそうした中で、もう一度、差別語や不快語、差別表現を俎上(そじょう)に載せ、その「なぜ」に答えるとともに、根底にある差別意識が生まれた社会的、歴史的背景を徹底的に検証している。
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