11/06/26 00:04:22.17 1Fz77N8m0 BE:1038418875-PLT(12005) ポイント特典
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徴兵された若者が殺人兵器となる訓練を受けて人間性を失っていく様を、冷徹な視点で描いた巨匠スタンリー・キューブリックによる戦争映画。
世に数多ある戦争映画のなかでも最高傑作に挙げる人が多い名作である。そうたらしめた最大の要因はやはり、ハートマン軍曹と“微笑みデブ”の存在感だろう。
まずはハートマン軍曹であるが、彼のほとんどのセリフが汚い言葉なのが凄まじい。ソフトなものだけを紹介すると「口でクソたれる前と後に『Sir!』と言え!」
「まるで、そびえ立つクソだ」「泣いたり笑ったり出来なくしてやる!」など。映画の金言名句は数あれど、
ここまでパンチの効いた言葉を吐く人物を筆者は他に知らない。この罵倒の数々だけでも金を払って観る価値があるほどだ。
そして、そんな彼を相手にするのが新米兵の“微笑みデブ”である。素が締まりのない笑い顔の彼は、
訓練を担当するハートマン軍曹からなぜ半笑いなのかと見咎められるが、顔を変えることができない。
そのためこのあだ名を付けられ、事ある毎にいじめられるわけだが、それにより次第に精神を病んでいく。
訓練終了直前には微笑むどころか、イっちゃった目に。この表情が『シャイニング』のジャック・ニコルソン以上に怖いのである。
彼らのリアルすぎる演技に脱帽すること間違いなし。戦争映画にしては戦闘シーンは非常に少ないのに、狂気にまみれた戦争の本質がひしひし伝わってくるのに恐れ入るハズ。