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2011年06月21日
「原発さえなければ」酪農家の遺言
6月10日、相馬市の酪農家が牛にいなくなった牛舎で自らの命を絶った。
牛舎の壁に書かれた抗議の「遺書」には家族や子たちへの謝罪と
酪農家への謝罪の言葉が殴り書きのように綴られていた。
すべてを奪われ孤立し希望を失ってしまった。きっと心の優しい人だったに違ない。
その優しさ故に自ら命を絶ち、死後もそのことをわびるのだ。残酷だ。
なぜ、彼が謝罪しなければならないのか?自殺に追い込んだ者達こそ、被害者に謝罪しなければならないはずなのに。
この悲劇を繰り返さないために、責任追求と原発の廃止、すべての被害の賠償を。
事故の早期終結を。しかし、現在も事故は進行中。被害はますます拡大している。
同じような犠牲者を出さないためにも「一人じゃないよ。皆つながっているよ」とメッセージを発信し続けることだ。
人は不正や不条理に向かって闘わなければ救われない。
6月25日(土)と26日(日)には福島市内で反原発集会の集会が開かれる。
7月2日(土)は東京でも2万人の集会が予定されている。
今こそ、原発推進から自然エネルギーへの転換を。そのことが命を賭けて抗議した酪農家の無念に応える事になると思う。
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