11/06/20 12:44:06.68 pR0QL58P0 BE:1088025582-PLT(12000) ポイント特典
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5月の貿易赤字が8537億円となり、史上2位の赤字幅を記録したことは、
東日本大震災の影響の大きさを改めて浮き彫りにした。輸出急減の主因となった自動車では
生産が正常化に向かいつつあるが、今夏にかけての電力不足が、生産回復の足かせになりかねない。
貿易黒字に転換し、日本がかつての“貿易立国”の輝きを取り戻すには長期間を要する可能性が出てきた。
5月の貿易赤字幅は3カ月ぶりに赤字になった4月に比べ、1・8倍に膨らんだ。
震災によるサプライチェーン(供給網)の寸断は解消に向かっているが、依然影響は甚大で、生産停滞は解消されていない。
なかでも自動車輸出は前年同月比38・9%減少。4月の55・6%減からは改善したが、
正常化にはほど遠い。半導体などの電子部品、自動車部品も18・5%の落ち込みとなり、
日本経済を牽引(けんいん)してきた自動車、電機の2大産業が震災から立ち直れないでいる。
サプライチェーンは産業界の懸命の作業によって、「予想以上のペース」(日産自動車)で復旧が進んでいることは確かだ。
そのことは5月の貿易赤字が、1兆534億円の赤字だった5月上中旬(1~20日)までよりも赤字幅が縮小していることからも分かる。
だが、サプライチェーンや生産体制が復旧しても、夏場の電力不足や、それに伴う節電対策が企業活動の足かせになる恐れは
否定できない。火力発電所向けの原油やLNGの高騰も企業活動に打撃となる。
トヨタ自動車の豊田章男社長は17日の株主総会で、日本の自動車産業が“6重苦”にあえいでいることを切々と訴えた。
その一つである電力不足を産業界は乗り切れるのか。対応次第では、日本は輸出立国どころか、物づくりの場としても成り立たなくなる。
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