11/06/07 16:18:52.56 +1azlzb90 BE:794059834-PLT(12000) ポイント特典
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東大、光によるスピンクロスオーバー現象を用いた光スイッチング磁石を開発
東京大学 大学院理学系研究科 化学専攻の大越慎一教授らの研究グループは、光を当てると非磁
石の状態(常磁性状態)から磁石の状態((強磁性状態)へと変化する新種の光スイッチング磁石の
開発に成功したことを発表した。同成果は英国科学雑誌「Nature Chemistry」(オンライン速報
版)で公開された。
オプトエレクトロニクス用材料として、光で変化する物質(光相転移材料・光変換材料)の研究開
発が現在、各所にて進められている。光によって直接的に磁性をスイッチングできる光磁性材料
は、光による直接的な書き込みが可能であるため、光メモリや光コンピュータなどの光磁気メモリ媒体などへの応用が期待されている。
研究グループは、スピンクロスオーバーを光で誘起するという機構で光強磁性を引き起こすこと
を目的に研究を行ってきた。スピンクロスオーバー現象(遷移金属イオンのスピン状態が、低ス
ピン状態と高スピン状態の間で変化する現象)の代表例としては、鉄(II)イオンにおける高スピ
ン状態FeII(S=2)と低スピン状態FeII(S=0)間の熱的な転移が知られている。もし、スピンクロス
オーバー分子を無数に連結した結晶固体ができれば、光により磁石の状態へ相転移させることが
できるようになると期待されている。
続きはソース
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図1 スピンクロスオーバー現象およびスピンクロスオーバー光磁性体のコンセプト図
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図2 Fe2[Nb(CN)8]・(4-CHNOH-C6H5N)8・2H2Oの結晶構造。aが鉄およびニオブ原子の配位環境。bがc軸方向からの結晶構造投影図
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図3 Fe2[Nb(CN)8]・(4-CHNOH-C6H5N)8・2H2Oのスピンクロスオーバー現象
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図4 Fe2[Nb(CN)8]・(4-CHNOH-C6H5N)8・2H2Oにおける光誘起強磁性
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