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補正予算案などの審議が行われている大磯町議会の6月定例会からプロジェクターが導入された。
写真やグラフなどをスクリーンに映し出し、町長が視覚的にも分かりやすく伝える“プレゼンテーション”を行っている。全国的にも珍しい試み。
同町議会では町議の質問に対し、行政側がすぐに答える「一問一答方式」を採用するなど議会論戦を工夫している。
2009年7月には開かれた議会運営を進めていくために「議会基本条例」を制定。定期的に町民向けに議会の活動状況を伝え、意見を聴く場を設けるなど透明化や議会活性化策に取り組んでいる。
プロジェクターの導入は、中崎久雄町長の発案。傍聴者やケーブルテレビ(CATV)の視聴者に、より効果的に議論の中身を伝えたいとの思いから議会に働きかけた。
2日の一般質問でも、財政状況を示すグラフや災害時の主な備蓄品の一覧などテーマに合わせて表示。
「議員の質問項目から推測してデータを作成するので、大変さはある」と町担当者。中崎町長は「町民との情報共有はとても大切。さらに工夫していきたい」と話す。
長年傍聴しているという女性(61)は「議会論戦を分かりやすくしようとする試みはとても良いですね」と好意的に受け止めていた。
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