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「がんばろう」は心に届くか
詩人・作家の辻井喬さんは、「頑張ろう日本、日本は強い国」と復興を目指す発想自体に異議を唱えます。
「あれは今の実態を敗戦後の復興と同じようにとらえていて、どうするかという思想がない」。
富国強兵や高度経済成長を目指し、「小さくて弱いものを抑えつける開発独裁型の政策」は、
今度の復興には通用しないとして、社会的価値観の転換を訴えます(「『美徳』の強さ、公共に」毎日新聞5月13日夕刊)。
教育人間学者の汐見稔幸さんも、「頑張る子、へこたれない子・・・・・・・日本は高度成長期から、
そういう子だけを『いい子』としてしまった。日本人の豊かさは『強くあれ』の論理じゃなかったはずですよね」と
話しています(「子供を安心させる存在が親」朝日新聞5月30日夕刊「人生の贈りもの」)。
哲学者・中島義道さんは、「がんばろう日本」という掛け声で日本人全体にのみ注目していると、
「かけがえのない個人」への視点を失ってしまうのではないかと危機感を持ちます(「『がんばろう日本』という暴力」「新潮45」6月号)。
震災の報道では、「災害弱者」といわれる高齢者や障害のある人たちのことはいろいろと取り上げられています。
しかし、「法的に認められた家族」ではない、「不倫相手を失った愛人とか、
同性愛の恋人を亡くした人などはまったく抹殺され」ていると指摘しています
(「美談が覆う真実もある 震災への『なぜ』今こそ」東京新聞5月17日夕刊)。
ソースより抜粋
URLリンク(astand.asahi.com)