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2011/5/28 09:32
スバルの富士重工業が軽自動車の生産を2012年2月に終えるとマスコミが報道し、波紋を広げている。ス
バルが軽の開発・生産から撤退することは既定路線で、既にダイハツ工業から軽の相手先ブランドによる生
産(OEM)供給が始まっている。
トヨタグループの一員となったスバルは、レガシィやインプレッサ、フォレスターに代表されるスポーティー
なクルマを開発・生産するニッチメーカーとして生き残りを目指すことになる。
名車「スバル360」から派生した商用車
しかし、スバルの軽に思い入れの強いファンならずとも、このニュースを深刻に受け止めた人々がいる。
スバルサンバーを専用車として使ってきた全国の「赤帽」(全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会)のドラ
イバーたちだ。
スバルは自社開発の最後の軽乗用車となる「スバルステラ」の生産を既に中止し、5月24日にダイハツの
OEM供給による新型ステラを発表した。スバル最後の軽乗用車となった旧ステラは、モデル末期にもかか
わらず、駆け込み需要が殺到。2011年4月は2072台を販売し、軽のベスト10ランキングで9位と健闘した。
スバルはルクラ、プレオなど既にダイハツのOEM車を投入し、多額のCMを流したにもかかわらず、皮肉
にもスバルの軽のトップセールスは9位の旧ステラだった。
スバル最後の自社開発の軽として2012年2月まで生産が続くのは、軽商用車「スバルサンバー」だ。サン
バーは、1958年に登場した名車「スバル360」から派生した商用車で、現行モデルは6代目。軽唯一のリアエ
ンジン、4輪独立サスペンションとスバル伝統の技術を受け継ぎ、現行モデルは、こちらも軽唯一の4気筒エン
ジンと、軽としてはオーバークオリティーとも言えるメカニズムを搭載している。
つづく