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生物進化史を書き換えるアノマロカリス類の化石 ネイチャー
2011年05月27日 13:30 発信地:パリ/フランス
【5月27日 AFP】古代の海に生息していた、頭にとげを持つ捕食性の無脊椎(せきつい)動物、アノマロカリス類が、これまで想定されていたよりも、
はるかに体が大きく、生息期間も長かったとする米科学者らによる論文が、25日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。
生物の進化において最も興味深い年代に、新たな光を注ぐ研究だ。
アノマロカリス類はこれまで、劇的な生物の多様化が起こった「カンブリア爆発」(約5億4000万~5億年前)期に、生物界に君臨したと考えられてきた。
また、見つかっている化石も最大で長さ60センチ程度だった。
だが論文によると、新たにモロッコで発見された化石は全長が1メートルもあった。
さらに、生息していた時期がカンブリア紀ではなく、それに続くオルドビス紀だったことも分かった。オルドビス紀も同様に、種の多様化が進んだ時代だ。
こうした事実から、アノマロカリス類の生息期間が、想定を3000万年も上回ることが明らかになった。
アノマロカリス類は、非常に成功した種だったといえる。
研究に参加した米エール大(Yale University)ピーボディ自然史博物館(Peabody Museum of Natural History)のデレク・ブリッグス(Derek Briggs)氏は、
「現代の海洋動物へと続く有機体は、海の『掃除屋』である巨大な無脊椎の捕食動物(アノマロカリス類)から、
早い段階に分岐したと考えられてきた。だが実際は、アノマロカリス類が、かなり最近まで生息していたことが分かった」と話している。(c)AFP
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アノマロカリス
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