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東京電力福島第1原発事故で、東日本大震災の地震発生直後に1号機の原子炉圧力容器か
付随する配管の一部が破損し、圧力容器を取り囲む原子炉格納容器に蒸気が漏れ出ていた
可能性を示すデータが東電公表資料に含まれていることが25日、分かった。
1号機への揺れは耐震設計の基準値を下回っていたとみられ、原子炉の閉じ込め機能の中枢
である圧力容器が地震で破損したとすれば、全国の原発で耐震設計の見直しが迫られそうだ。
格納容器の温度データを記録したグラフでは、3月11日の地震直後に1号機の格納容器で
温度と圧力が瞬間的に急上昇していたことが見て取れる。1号機では温度上昇の直後に、格納
容器と圧力容器を冷却するシステムが起動し、格納容器内に大量の水が注がれた。
データを分析した元原発設計技師の田中三彦氏は「圧力容器か容器につながる配管の一部が
破損し、格納容器に高温の蒸気が漏れたようだ」と語った。
東電は「空調の停止に伴う温度上昇。破断による急上昇は認められない」としているが、田中氏は
「空調の停止なら、もっと緩やかな上がり方をするはずだ」と指摘している。
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