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〝ツイッター世代〟の頭の中
アディダスの東京・銀座店に務める女性新入社員が、Ｊリーグ「ヴァンフォーレ甲府」のＦＷハーフナー・マイク(２４)をツイッターで侮辱したとして波紋が広がっているが、
〝ツイッター騒動〟といえば、今年１月に起きた「稲本&田中騒動」が有名だ。都内高級ホテル内の鉄板焼き店に務めるアルバイト女性が、Ｊ１川崎フロンターレの稲本
潤一(３１)とモデルの田中美保(２８)のお忍びデートをツイッターで実況。ホテル側は謝罪に追い込まれた。
それにしても、ホテルや店の従業員と明かした上で、客のプライバシー暴露や中傷とは倫理観のかけらもない。こうした内容を書き込めば、どんな騒動になるか想像が
つきそうなものだが…。〝ツイッター世代〟の頭の中はどうなっているのか。
「大人力検定」の石原壮一郎氏は、若者の想像力不足が原因の一つだと指摘する。
「ネット全般に言えるが、ツイッターは使う人をうかつにさせる性質を持っている。普段つぶやきに反応するのは、友人や知っている人ばかり。つぶやきが世界中の人へ
広がっていくことを実感できていない。ケータイでメールを打ってるのと変わらない意識だ」
自分がアディダス社員であることを明かす大胆さを持ちつつ、書き込み内容が大問題に発展するのを想像できない。
「社会に出たばかりの若者や学生だと、自分の知り合いだけで世界が成り立ってると思っている。仲間内で居酒屋で言っていれば問題ないが、その延長でツイッター
でも内側の世界だけに言っているつもり。内側の世界での気遣いは我々の世代より細かいと思う。ただし、外側の世界への気遣いは頭の中に入ってこない。電車の中
で友達とにぎやかに話していて、後ろの人にリュックサックがゴンゴン当たってても知らんぷりするのと一緒です」
さらに、ツイッターの〝罠〟を石原氏は指摘する。
「『今度は何を書いてやろうか』とネタを探すのに一生懸命。格好のネタに出会うと後先考えずにつぶやいてしまう。みんなが特ダネを探す世知辛い世の中になった」
面白いことがあってつぶやくのではなく、つぶやくために面白いことを探すようになっている人は危険だ。
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