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>>1続き
「自分が死んでも、この記録だけは残そう」
全身がのまれて流された。ふと波間に顔が出たとき、「おれの手につかまれ!」
という大声を聞いた。遠藤健治副町長だった。とっさに腕をつかんだが、また体は
水面下に潜った。息ができず数分。「ちっくしょー、死にたくない!」。頭の中で
何度も考えたが、そのまま気を失った。
水が引いて気がついたときには、庁舎の屋上の端から端まで十数メートル
流されていた。手すりをつかんだ副町長が、もう片方の手でずっと離さずにいてくれた。
「いくら感謝しても、感謝し切れません」と話す。
庁舎の屋上には当時、約30人の町職員らが避難していたが、生き残ったのは11人だけ。
デジタルの一眼レフカメラは使えなくなったが、データは奇跡的に残っていた。加藤さんは
「生き残った南三陸の人々と一緒に、これからも一生懸命頑張っていきたい」と話している。
(三浦英之)
了