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「斑目氏が再臨界の恐れ」…本人「言ってない」
政府・東京電力統合対策室は21日の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所1号機で
東日本大震災の発生翌日に行われていた海水注入が中断していた経緯を説明した。
この中で対策室は、内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長が3月12日、菅首相に
「海水を注入した場合、再臨界の危険性がある」と意見を述べ、それを基に、政府が再臨界の防止策の
検討に入ったとしていた。
しかし、班目氏は21日夜、読売新聞の取材に対し、「再臨界の恐れなど言うはずがない」と対策室の
説明内容を真っ向から否定した。
東電側は、官邸で再臨界の危険性の議論が続いていることを理由に海水注入を中断したとしており、
班目氏の再臨界に関する指摘の有無は、対策室の説明の根幹部分といえる。
対策室と班目氏の言い分の食い違いは、23日からの国会審議で大きな問題となりそうだ。
(2011年5月22日03時04分 読売新聞)
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