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放射線心配で給食辞退、弁当認める…茨城
福島第一原発事故を受け、つくば、つくばみらいの両市教委が、学校給食への
不安を訴える保護者に対し、児童生徒の弁当持参を認めていることが19日、わかった。
茨城県内では放射線量を心配する保護者からの要望が市町村教委や小中学校に相次ぎ、
教育関係者は不安解消に苦慮しているが、専門家は「科学的には必要のない過剰な対応」として冷静な判断を求めている。
つくばみらい市教委によると、東日本大震災後の4月5日、給食提供を開始する文書を市内の全14小中学校に通知した。
その後、保護者から「食材は何か」「どこの産地のものを使うのか」などの問い合わせが相次いだほか、
「子どもに給食を食べさせたくない。弁当を持参させてもいいか」との要望もあった。
こうした保護者の不安解消のため、同市教委では4月から弁当持参を希望する保護者に「希望書」の提出を求め、給食を停止。
その間、給食費の徴収を中断する措置をとった。今月6日現在で25人の児童生徒が弁当を持参している。
担当者は「給食時間に弁当を広げている子がいるのはどうかとも思うが、柔軟に対応せざるを得ない」と話す。
今月9日から給食を再開させたつくば市も、保護者が「給食停止申し出書」を提出した場合、給食を停止する対応をとっている。
100人を超える保護者から申し出があったが、ほとんどが「牛乳のみ停止」を求める内容だという。
保護者の要望に応じ、個別に対応している学校もある。常陸大宮市の小学校は4月上旬、児童の母親から
「給食が信用できない。子どもに食べさせたくない」との訴えを受けた。学校側は給食の安全性を説明したが、
この母親は納得せず、弁当持参を認めざるを得なかったという。
同市学校教育課は「無理やり食べさせるわけにもいかない」と困惑している。
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