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内部被曝検査 わずか1割…福島第一原発
装置使えず、作業員「不安」
URLリンク(www.yomidr.yomiuri.co.jp)
広島大学病院所有のホールボディーカウンター(同病院提供)
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東京電力福島第一原子力発電所で、放射性物質の吸引などで起きる
「内部被曝」の検査を受けた作業員が、全体の1割にとどまっていることが分かった。
周囲の放射線が高い福島第一原発の検査装置が使えないためで、作業員の間には、
「被曝線量の上限を超えても、知らずに働き続けることになりかねない」との不安が広がっている。
政府は、17日に公表した同原発事故の収束に向けた「工程表」で、
作業員の被曝線量について、東電に定期的に報告させるなどの監視強化を打ち出した。
「通常値より2桁も多い。こんなのは初めてだ」。
同原発の原子炉建屋近くで3月末から約1か月間、電源ケーブルの設置作業に携わった
協力企業の20代の男性作業員は5月上旬、福島県外で受けた内部被曝の検査結果にショックを受けた。
内部被曝は「ホールボディーカウンター」と呼ばれる検査装置で測定する。
普段の放射線量は数百~1000cpm(カウント毎分)だが、
男性が告げられた数値は3万cpmを超えていた。
作業現場では当時、散乱したがれきから高い放射線量が計測されていた。
通常、3時間ごとに交換するマスクは、
管理会社から「汚染がなければ使っていい」と言われ、5、6時間使い続けた。
食事は作業員らが寝泊まりしている免震重要棟でとったが、
4月末には、「ここも汚染されている」と知らされた。
男性は、「食事しているうちに内部被曝しているだろう」と不安を抱く。(つづく)