11/05/10 20:46:15.76 YeZeA5ve0● BE:401717434-2BP(222)
sssp://img.2ch.net/ico/wassha001.gif
【スポーツ随想】出るか“21世紀の双葉山”17人追放で幕下力士大チャンス
風薫る 両国橋や 勝ち角力
新緑の夏場所、勝って足取りも軽く隅田の川風を受け、両国橋を渡るお相撲さんの姿が思い浮
かぶ一句だ。作者は戦前の関脇笠置山。早大出で、随筆や論文も多く執筆したインテリ力士だ
った。
8日に初日を迎えた夏場所は、今回「技量審査場所」が正式名称。触れ太鼓も相撲のぼりもなく、
懸賞金も辞退した。館内はアルコール禁止と味気ない場所である。おまけに、NHKの中継もな
いから、やっていることさえ知らない人もいそうだ。
『八百長問題』の深傷はそう簡単に癒えるものではなく、勝って引き揚げる力士からも、笠置山
の句のような爽やかさが感じられないのも致し方ない。
昭和7年(1932年)1月に起きた春秋園事件の後も、きっとこんな雰囲気だったのだろうと想像
してしまった。当時関脇で角界きっての論客といわれた天竜をリーダーとし、東京・大井町の中
華料理店春秋園に力士たちが立てこもり、相撲協会に反旗を翻した事件だ。
力士たちは「相撲協会の会計制度確立」「茶屋制度撤廃」「年寄制度漸次廃止」など10カ条の要
求を突きつけた。労働組合の闘士そのもので、いずれも正鵠を得た要求だったが、協会は受け
入れず幕内40人中12人が脱退(のち大半が帰参)する大相撲史上最大の騒動になった。
それでも協会は、十両や幕下から大量に引き上げて番付を幕内20人、十両20人で再編成し、
なんとか2月に場所を開いた。このとき十両から東前頭4枚目に大抜擢されたのは不世出の横
綱双葉山だった。
(略)
URLリンク(www.zakzak.co.jp)