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吉野家、4月既存店売上高10.2%減、東日本での値下げ中止響く
吉野家ホールディングスが6日発表した牛丼チェーン「吉野家」の4月の既存店売上高(速報)は前年同月比
10.2%減となり、昨年8月(11.9%減)以来の2けた減となった。集客の目玉となる4月の値下げキャンペーン
を東日本全域で中止したのが響いた。
4月5~11日に牛丼並盛(定価380円)の値引きキャンペーン「がんばろう、日本。牛丼110円引きセール」を
静岡、長野、富山県以西の西日本地区で実施。ただ、余震と電力不足の影響で、全店舗数の半数以上を占める
東日本地域でキャンペーンを見合わせたことが響き、客数は9.4%減に落ち込んだ。昨年4月は全国規模の
セールを実施し、売り上げを前月比で10ポイント以上押し上げた反動もある。震災による被災で営業停止中の
店舗は現在3店舗にとどまり、4月の売り上げへの影響は軽微だという。
客単価は0.9%減で、ほぼ前年実績を確保した。東日本でセールを行わなかった影響に加え、昨年9月に
投入した低価格商品「牛鍋丼」(並盛り定価280円)に流れた顧客が牛丼に戻っていることも影響した。
牛丼チェーンの4月既存店売上高では、外食大手ゼンショーが展開する「すき家」は6.0%増で、15カ月連続
でプラスとなった一方、松屋フーズが運営する「松屋」は2.6%減と13カ月ぶりのマイナスだった。
両チェーンとも4月に全国で値引きキャンペーンを行ったが、すき家は11日間だったのに対し、松屋は震災に
よる物流の停滞で通常の1週間から3日間に縮小し、売り上げを落とした。
牛丼3社の4月の売り上げは、値引きキャンペーンの規模がその明暗を分けた格好となった。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)