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豪州人の半数「中国は軍事的脅威」、朝鮮有事なら米と参戦を
Y! 【政治ニュース】 【この記事に対するコメント】 2011/05/05(木) 23:31
オーストラリアの著名シンクタンクが国内で実施した最新の世論調査で、「中国は将来、
オーストラリアの軍事的脅威になる可能性がある」と回答した人が半数近くに上った。ＶＯＡ
中国語版が伝えた。
ローウィー国際政策研究所が4月25日に発表した世論調査によれば、回答者の44％が、「中
国は今後20年の間にオーストラリアの軍事的脅威になる可能性がある」と答えた。
また、87％が「オーストラリアは米国の同盟国であり、北朝鮮問題で米中間の衝突が発生
すれば、オーストラリアも巻き込まれる」と回答し、「北朝鮮が韓国を挑発して衝突が起きた
場合、米国とともに参戦すべき」とした人は52％だった。一方で、「中国経済の台頭はオース
トリアにとって有利」と回答した人は75％にのぼった。
同研究所のＭｉｃｈａｅｌ Ｗｅｓｌｅｙ所長はメディアに対し、「世論のタカ派傾向の
強まりに驚いている」と述べ、「オーストラリア国民は経済面での中国の重要性については認
めているが、中国がその実力を何に用いるのか、その台頭が何を意味するのかに、より注目し
ている」と指摘した。
この世論調査の結果について、ある前上院議員は、「中国はオーストラリアに最も近い大国
であり、オーストラリアは米国の長期戦略パートナー。中国にある種の脅威性があるのは否定
できない」としながらも、「オーストラリアの一般市民の多くは特に中国を脅威とはみなして
いない」と述べた。
また、シンガポール国立大学東アジア研究所の陳剛研究員は、「たとえ北朝鮮問題で米中
の軍事衝突が発生したとしても、オーストラリアは以前のように米国に追随するだけではなく、
自国の利益を考慮して行動を決定するだろう」と述べ、オーストラリアが参戦する可能性は低
いとの見方を示した。一方で、後退している中国の人権状況をめぐって、豪中間の摩擦が強ま
る可能性を指摘した。(編集担当：中岡秀雄）
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